第9課 青年用:羅ヨンボン

2016年 第2期 マタイによる福音書

第9課 魂の偶像(とそのほかのイエスの教え)

青年用:羅ヨンボン

今週のポイント
① 罪によって堕落してしまったこの世界は誤った基準や価値観の下で様々な文化や社会を生み出してきました。イエス様はこの世の基準や価値観からではなく、天の国の基準を用いてクリスチャンとしてのふさわしい生き方を教えています。
② 「いったいだれが、天の国でいちばん偉いのでしょうか」(マタイ18:1)。弟子たちのこの質問はそもそも質問自体が間違っていました。この世の基準を持って天の国での偉大さを量ろうとしていた弟子たちに向かって、イエス様は「心を入れ替えて子どものようにならなければ、決して天の国に入ることはできない」と答えました。子どものようになると言うのは、外見とか年齢のことではなく、身を低くする心の謙遜さを指しています。
③ 「兄弟がわたしに対して罪を犯したなら、何回赦すべきでしょうか」(マタイ18:21)。イエス様はこの質問に対して、まず祈る(18:19)こと、そして神の愛を持って相手を赦し続けること(七の七十倍まで)をお示しになりました。真の赦しは人間の力や意志ではなく、神の助けと神様から既に赦された恵みにあずかった人ができるということです。
④ 「永遠の命を得るには、どんな善いことをすればよいのでしょうか」(マタイ19:16)。救いにいたるためには律法を真面目に守ることだと勘違いしていた金持ちの青年に向かって、イエス様は世の財産を貧しい人々のために使い、そして「わたしに従いなさい」と言われました。永遠の命はイエス様のもとにあります。イエス様(神)に従うことを少しでも妨げるものが有るかどうか私たちの心を常に確かめる必要があります。
⑤ 「わたしたちは何をいただけるでしょうか」(マタイ19:27)イエス様に従うことで私たちに与えられる最も素晴らしいものは「永遠の命」です。しかし実際に永遠の命を味わう前に、この世においてはときとして辛い思いをされることもあります。信仰のゆえに襲ってくる試練は確かに辛いけれども、その試練の中をイエス様も共に歩かれることで大きな支えになります。
用語解説
① 一万タラントンと百デナリオン(マタイ18:23~35):一タラントンは6千デナリオン。一デナリオンは当時の農作業や労働の一日分の労賃に相当する。イドマヤ、ユダヤ、サマリヤを合わせた総収入でも6百タラントンほどであり、比較的に豊かなガリラヤの総収入すら3百タラントンであった。一万タラントンと言えば一国の王の身代金以上の金額である。(新聖書注解、新約第1巻、149ページ)
 ディスカッションのためのテーマ
① 誰かに赦された時と誰かを赦した時の経験を思い出してみてください。
② もしあなたがあの金持ちの立場にあって、同じ質問をイエスにしたなら、イエスは何とお答えになるでしょうか?
 補足・コメント:イエス様に問われた今週の質問をじっくり考えてみてください。