第8課 青年用:柴田 寛

2016年 第3期 地域社会における教会の役割

第8課 イエスは同情を示された
青年用:柴田 寛

 今週のポイント
① 同情とは、だれかと深い意味で“一緒にいる”ことを意味します。これは人々との交わりを“新しい段階”に引き上げます。イエスは、同情を示すことで、人々の心に触れられました。
② 旧約の神は「厳格で冷酷だ」と言う人が少なくありません。しかし日曜日の聖句を見れば、憐れみ深い神のお姿が、実際には旧約聖書のいたるところに記されていることがわかります。イザヤ54:7~10に、神の“親心”を見ることができます。神が私たちに厳しくされる理由は、私たちを愛し、私たちをサタンの影響から守りたいと思っておられるからです。親の関心が子に注がれるように、神の関心は、私たち一人ひとりに、常に注がれているのです。
③ 「愛情深い行動は、真の同情から生じる明らかな結果です」(月曜日参照)。イエスは人々への同情と憐れみに突き動かされて人々と交わられました。これはつまるところ、キリストの愛であり、真の同情と行動は、表裏一体の関係であることを教えられます。あなたの示す同情は、行動と結びついているでしょうか? 同情を“真の同情”へと変える究極の力は、私の内に迫るキリストの愛です。
④ “憐れみ”という言葉は“一緒に苦しむ”という意味を内包します。真の憐れみや同情には犠牲が伴うものである、という理解と覚悟が必要です。(火曜日参照)
⑤ イエスは心の底から共感され、涙を流されました。しかし同情はいつも悲しみとだけ結びついているのではありません。「喜ぶ人と共に喜び、泣く人と共に泣きなさい」(ローマ12:15)とあるように、「人と人との和合と心の絆」(副読本p68)もまた同情なのです。キリストが、私たちの幸せを心の底から願っておられるように、私たちも隣人の幸せを祈り願うなら、「もう1人の慰め主」として豊かに用いられるのです。(水曜日参照)
⑥ あなたの苦しみの経験が、隣人の慰めとなり、教会(苦しみをキリストによって力づけられた者たちの集合体)が、「近隣社会へ流れるいやしの川」(木曜日参照)となることができます。聖霊の内住を祈り、必要な方のところへ私を遣わして下さいと祈りつつ、今日も隣人に寄り添いましょう。

 用語解説
① 「ダーウィン主義」(日曜日):最初に単純で原始的な生命が生まれ、より複雑な生命へと進化したという推論。結果として、人間という存在に、目的や意味を与えることはできない。
② 「アベルの死」(水曜日):人類の祖、アダムとエバの息子(次男)であり人類初の殺人の被害者。兄カイン が抱いた嫉妬心により、殺害される。(創世記4章参照)

 ディスカッションのためのテーマ
① 木曜日に記されている同情や慰めへの技術的提案(9項目)を一つ一つ確認し、隣人に対し、無意識のうちに“反同情的”な態度をとってこなかったかどうかを話し合いましょう。