第10課 青年用:東清志

2016年 第4期 ヨブ記

第10課 エリフの怒り
青年用:東清志

 今週のポイント
① 安息日午後:ヨブ記の大部分は、ヨブとヨブの友人たちとの論戦です。私たちは時として、ヨブの友人たちの言葉を、真理として引用することがあります。しかし、彼らの言葉を読む時、彼らがどのような文脈で語っているかを注意深く確認する必要があります。
② 日曜日:他者を慰めようとする時には、神様の深い知恵が必要です。私たちは多くの真理を知っているかもしれませんが、それをいつ、どのような言葉で語るかによって、他者を慰めるつもりが、かえって傷つけてしまうこともあるからです。
③ 月曜日:ヨブ記32章には、エリフという人物が急に登場します。ヨブと3人の友人たちの論戦を聞いていたのだと思われますが、彼は怒りをもってヨブに語り始めました。心痛んでいたヨブにとって、その強く鋭い言葉はどのように感じたことでしょうか。
④ 火曜日:エリフは、神に不条理を訴えるヨブに対して、神様の愛と正義を擁護する言葉をかけています。もしかすると、エリフの中には、「神は因果応報の方であるはずだ。そうあるべきだ」という考えが崩れていくような恐れがあったのかもしれません。
⑤ 水曜日:悲劇や災いを目の当たりにする時、私たちはその出来事を受け止めることに苦慮します。なぜなら、それらの根源である罪自体が、なぜそれが発生し、私たちに及んでいるのか、論理的な説明をすることが困難だからです。
⑥ 木曜日:ヨブと友人たちとの会話の中には、神とサタンとの大いなる戦いは論じられていません。聖書でヨブの物語を読んでいる私たちとは違い、そのようなことを知る由もなかったのかもしれません。しかし、仮に私たちの身に起こる全ての悲劇に十分な説明をすることが困難であったとしても、私たちは神に服従し、忠実であり続けることが重要なのではないでしょうか。

 用語解説
① 不公正(火曜日):不公平で偏っていること。
② 不合理(水曜日):筋の通っていること。理屈の通っていること。
③ 油注がれたケルブ(水曜日):かつてサタンは天において、数多くいる天使たちの中でも最も権威ある存在でした。そのような事柄を示している言葉だと思われます。

 ディスカッションのためのテーマ
① ヨブ記32章1~5節を読んで、心が弱っている人への助言者・カウンセラーとして、エリフという人物をどのように感じますか。
② あなたは、他者を慰めたいと思うとき、どのようなことを大切にしていますか。または、どのようなことをしない(語らない)ように心がけていますか。自分自身の経験を振り返りつつ、分かち合いましょう。