第1課 安河内アキラ

2017年 第1期 聖霊と霊性

第1課 聖霊と御言葉

今週の聖句  Ⅱペトロ1:19~21、Ⅰコリント2:9~13、詩編119:160、ヨハネ17:17

今週の研究  聖霊は今日でも、重要な多くの方法で神の御言葉に関わっておられます。そして、おそらく最も重要なのは、私たちが聖書を読み、それを正しく理解したいと望むことでしょう。私たちが聖霊を必要とするのは、そのときだからです。この同じ神の霊が、「御言葉を受け入れ、その教えを自分の人生に活かしたい」という願いを私たちの内に呼び起こしてくださいます。このように聖霊は、書かれた御言葉を用いて、キリストによる新しい被造物に私たちを変える働きをなさるのです。
 私たちは今週、聖書に関わる聖霊の働きを明らかにします。

序言:父なる神や子なる神の活動とは対照的に、聖霊の働きは新約・旧約のどちらにもはっきりとは描かれていません。
 しかし、この違いには理由があります。聖霊は注目の的になろうとされません。聖霊は裏方の役割をより多くなさるのです。父なる神と子なる神は、御言葉の中にずっと直接的に啓示されています。それは、聖霊が私たちを御自身にではなく、イエスとイエスがなさったことに振り向かせるためにおられるからなのです。

日曜日:神は、堕落した人間に御自分の意志を正しく伝えるため、どのようになさるのでしょうか。神はこれを聖霊の主要な働き、二つの関連した働きによってなさいます。それが、啓示と霊感です。
 啓示とは、神が御自身と御自分の意志を人間に知らせる方法です。「啓示」という言葉に伴う基本的概念は、「覆いを取り去ること」、つまり隠されている何かを開示することです。私たちはなぜ、そのような啓示を必要としているのでしょうか。罪のために神から切り離された有限で罪深い存在の私たちが、自分自身についてあまりにも多くのことを知りえないからです。私たちは神の御心を知るために神に依存しています。つまり、私たちは神の啓示に依存しています。というのも、私たちは神でなく、神について非常に限られた知識しか、生まれつき持っていないからです。

水曜日:聖霊は、書かれた神の御言葉を私たちに与えるだけでなく、私たちがそれを正しく理解するのを助けるためにも働かれます。人間は真理の理解力において暗く、生まれつき神から遠く離れています(エフェ4:18)。それゆえ、神の御言葉を啓示し、霊感でお伝えになったその同じ聖霊が、私たちにそれを理解させることのできる方なのです。問題は、聖書がわかりにくい本であることではありません。問題は、私たちの罪に汚れた態度―御自身を聖書の中に啓示しておられる神に対する私たちの態度なのです。
 聖霊は、より深く、喜びにあふれた聖書の理解へ私たちを導きたいと願っておられる教師です。聖霊は、神の御言葉の真理に私たちの注意を向け、私たちが忠実に、かつ神の御心に心から服従して生きられるよう、それらの真理について新鮮な洞察を与えてくださいます。しかしそうなるのは、私たちが謙虚で素直な心を持って聖書に近づく場合に限ってのことなのです。

木曜日:聖書の内容を人間に啓示し、霊感で伝えてこられた聖霊は、神の御言葉に反して私たちを導くことは決してありません。
 聖霊は、神の御言葉に置き換わるために与えられたりしません。むしろ聖霊は、私たちをキリストへ導くために聖書と調和して、また聖書を通じて働かれます。このようにして、聖書が本物の聖書的霊性の唯一の基準になるのです。だれかが神の御言葉に反した主張をするとき、その人が真理を語っていないと、私たちは確信できます。私たちは胸の内や動機を判断する(裁く)ことはできません。しかし、神学を判断することはできます。そして、私たちがそれを判断すべき唯一の基準は、神の御言葉なのです。

 今期は12課で終わる学びです。気づいたらさくらの季節になってしまうかもしれません。そして「聖霊」について学びます。今週の引用文を、ぜひよく読んでください。聖霊の働きはわかりにくいことは事実です。そして聖霊の働きについては、教会によっていろいろな解釈がされています。だからこそ、聖書に書かれていることを今期しっかり学んでください。
 その中でポイントなることを二つお話ししておきます。「風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞くが、それがどこからきて、どこへ行くかは知らない。霊から生れる者もみな、それと同じである」(ヨハネ3:8)。この風は聖霊を表しています。聖霊はわたしたちの思いや願いによってではなく、神さまのみこころのために働かれます。
 二番目は日曜日や水曜日の引用文ですが、聖霊はわたしたちのかわりに何かをしてくださるのではなく、わたしたちに何が正しいかを示してくださいます。大切なのはそれにわたしたちがどのように応答して行くかなのです。
 今期も聖霊があなたに語りかけてくださる言葉に耳を傾けて、そのような学びをして行きたいですね。