第9課 聴覚しょうがい者用:山路俊晴

2017年 第1期  聖霊と霊性

第9課 聖霊(せいれい)と教会

はじめに
 今週は聖霊の神様が教会に対して大切な働き(はたら)をしておられることを学びます。聖霊の神様は一人ひとりの信仰や賜物(たまもの)を与える働きをなさっておられます。さらに聖霊の神様は、神様を信じて従(したが)う人々の集まり、すなわち教会を作って、教会を成長(せいちょう)させる働きをなされています。その目的(もくてき)は、教会を通してこの世界に神様の国を広めていく計画をなさるためです。教会が聖霊の神様によって一致(いっち)し、神様の救いの知らせを全世界に伝えていく使命(しめい)を果(は)たせるように導(みちび)いてくださっております。個人的に聖霊の神様の導きを受けている私たちが、共(とも)に協力(きょうりょく)し合って、神様の働きのために用(もち)いて頂(いただ)けるようになるための学びをします。
 
日曜日(26日)「聖霊は私たちをキリストに結(むす)びつける」
 聖霊の神様はわたしたちをキリストとむすびつける働(はたら)きをしてくださいます。キリストとつながるとき私たちは神様に近づいていきます。十字架によって罪を許(ゆる)していただき、新たなキリストの命を受けて、品性がキリストの品性に似(に)てくるような生活や経験(けいけん)をします。再臨(さいりん)の時にはまったく罪のない心と体に変えていただき、新しくつくられる世界でキリストとまたすべての神様によって造られたものたちと共に生活をするようになります。聖霊の神様はキリストと結びついた人たち同士(どうし)を結(むす)び付(つ)ける働きもなされます。天国においてはすべての人が愛し合うように、この地上でもそのような関係を築(きず)く働きをしてくださいます。聖書にはキリストによって結び合わされたものの中にキリストのすばらしさがあふれるところが教会ですと書かれています。そのような教会を作ることが聖霊の神様の働きなのです。

月曜日(27日)「聖霊はバプテスマによって私たちを結びつける」
「キリストに従(したが)うとは、ほかの信者(しんじゃ)との交わりの中でキリストに従うことを意味します。」とガイドに書かれています。人と人との交わりの中にはとかく問題が起(お)こります。誤解(ごかい)や批判(ひはん)や争(あらそ)いが生(しょう)じます。罪あるものどうしではぶつかってしまいます。しかし、「その中でキリストに従いなさい」と言われているのです。私たちはキリストに従い始めた時、バプテスマを受けました。バプテスマは自分の生き方をやめ、キリストの生き方に従う決心(けっしん)を形(がたち)にしたものでした。すなわち、自分に死に、キリストの命で生きるスタートでした。本当にキリストのバプテスマを受けた生き方をしていれば、キリストの命が互(たが)いに受け入れ合い、許(ゆる)し合い、愛し合うようにしてくれます。聖霊の神様はわたしたちにそのキリストの命を持った生き方をたえず持ち続けるように働きかけてくださっています。

火曜日(28日)「聖霊はみ言葉によって教会を結びつける」
 ヨハネ17:17に「御言葉(みことば)は真理です。」と書かれています。どのような意見や考えがあっても真理は一つです。御言葉は真理ですから、み言葉を信じて従う者たちの上には一致(いっち)が生まれのです。教会にはいろいろな方がおられ、いろいろな考え方や生きかたがあります。違(ちが)うことはいけないことではありません。神様が私たちに与えてくださった「個性(こせい)」は、自分で考えて、行動する力のことだからです。神様が作られた自然の動物や植物は本当にいろいろな種類(しゅるい)のものが存在(そんざい)しています。違(ちが)いがありますが、その中には調和(ちょうわ)があります。聖霊の神様は、真理の御言葉によって私たちの中に調和をもたらしてくださります。多くの個性(こせい)が集まる教会の人たちをキリストに結びつけて、その中に一致(いっち)と調和(ちょうわ)を生(う)み出してくださいます。
 
水曜日(1日)「聖霊は信仰と教理(きょうり)において教会を結びつける」
 世界(せかい)総会(そうかい)で全世界の色々な方が集って、共に同じ賛美歌(さんびか)を歌い、心ひとつにして祈り、神様を賛美(さんび)する経験をした時、とても感動(かんどう)をしました。文化や言葉、国籍(こくせき)が違(ちが)っていても、同じ神様を礼拝できるのはまるで奇跡(きせき)のようです。神様が唯一(ゆいいつ)の神様だからできるのです。神様は一人、その神様を信じる信仰も一つ、その神様に献身(けんしん)するバプテスマも一つ、キリストを頭(かしら)とする教会も一つなのです。私たちの国籍(こくせき)は天国にあり、私たちの生きる目的もキリストの品性に似(に)るもとなるという同じものなのです。全世界を再臨に備えるための宣教(せんきょう)の使命も一つです。聖霊の神様がすべての者をキリストに結びつけひとつとする働きをしてくださっています。個人的(こじんてき)にこの聖霊の神様の働きに導(みちび)いていただき、神様にある一致(いっち)と調和(ちょうわ)の世界で生きるものとならしていただけることを感謝しましょう。

木曜日(2日)「聖霊は宣教(せんきょう)と奉仕(ほうし)において教会を結びつける」
「私たちがみな、自分の生活やエネルギー、才能(さいのう)や金銭(きんせん)を神にささげたときに、神はさらに大きなことがおできになる」とガイドに教えられています。まず、神様との一致(いっち)がなされ、次に信者が一致して献身(けんしん)していくとき、大きな神様の御業(みわざ)がなされることが教えられています。問題は人間の能力(のうりょく)や努力(どりょく)、または資金(しきん)や計画にあるのではなく、聖霊の導きのもとでキリストとのつながりがいかに築(きず)かれるかということです。その時には、どのような小さな存在(そんざい)であろうとも、神様の大きな宣教(せんきょう)の働きや奉仕(ほうし)をなしていくのです。 

まとめ
 今週の暗誦聖句(あんしょうせいく)に「聖霊による一致を守り続けるように努(つと)めなさい」と言われています。なぜ、一致がそれほど大切なことなのでしょうか。聖霊の神様は一致を与(あた)えようとなされているのでしょうか。それは、罪の問題と深くかかわりがあります。罪は神様と人間との一致を壊(こわ)してしまったのです。神様とのつながりがたちきれることによって、人間は生きていけなくなったばかりでなく、互(たが)いに傷(きず)つけあったり、争(あらそ)ったりするようになりました。神様の世界に死や憎(にく)しみが入ってしまいました。この状況(じょうきょう)から人間を救い出すためにもういちど、神様との一致を取り戻(もど)す必要がありました。キリストはそのためにこの世界に来られ、十字架で罪の責任(せきにん)を取(と)られました。聖霊の神様はキリストによって造(つく)られた救いの道に人々を招(まね)き入れ、完全に一致する世界に人間を戻(もど)そうとなさっておられるのです。教会はその救いの任務(にんむ)を与えられたところです。聖霊の神様は個人的に、そして教会という集団(しゅうだん)を通して人々の救いのために働いておられるのです。