第11課 松本 裕喜

2017年 第2期  「わたしの羊を飼いなさい」 ペトロの手紙Ⅰ・Ⅱ

初代教会は、外部からの暴力的な迫害を経験しましたが、信者たちはキリストの力によって勝利しました。「そこでサタンは、彼の旗をキリスト教会内に立てることによって、神の政府をもっと効果的に攻撃しようと計画した。・・・大いなる敵、悪魔は、暴力でできなかったことを、今や策略によって得ようと努めた」(各時代の大争闘新書版48-49頁)。その一つが、教会内に誤った教えを広める偽教師の存在でした。ペトロは、彼らの存在と教えに注意するようにと警告を与えています。

今週のポイント
1.初代教会と現代の教会における問題の共通点
 初代教会は聖霊が豊かに与えられて伝道が進展しました。ですから、「私たちもそのように祈り求めよう」というのは悪いことではなく、むしろ大いに勧められるべきことです。しかし、教会内に問題がなかったわけではありません。人間関係の問題以上に厄介な、誤った教えを広める偽教師が存在しました。これは、現代の私たちも直面する問題です。

2.キリストにある自由の誤解
 「キリストにある自由」という言葉をよく聞きますが、これは、「キリストの十字架によって律法からも解放されたので自由に生きられる」、という意味ではなく、「罪に縛られて罪の奴隷になっている者がキリストの十字架によって罪から解放される」という意味です(金曜日参照)。

3.価値観の変化が起きていないクリスチャン
 キリストを受け入れると、これまで大切だったものが大切ではなくなり、キリストが人生の中心になるという価値観の変化が起こります。しかし、本当にキリストが人生の中心になっていなければ、キリストを信じない元の生き方に戻ることは簡単なことであり、そこに戻ると以前よりも更にひどい状態になる恐れがあります。

4.すべての罪を悔い改める
 神の律法に反することは全て罪ですが、私たちは罪の大小を自分で決めています。暴力行為や残酷なことはしなくても、陰でこそこそと罪を犯すことはよくやっています。それが教会の中で起こりやすいことなので注意しなければなりません。そして、教会全体が悔い改めなければなりません。

ディスカッションのテーマ
1.キリストにある自由とはどのようなことだと、あなたは理解していますか。キリストは何からあなたを自由にしてくださいましたか。(月曜日の質問より)

2.聖書とエレン・G・ホワイトの著作物の中で私たちに与えられてきたあらゆることについて、考えてみてください。アドベンチストは、「私たちはこれまで警告されてこなかった」と、なぜ言えないのですか。(木曜日の質問より)