第3課 長田 和信

2017年 第2期  「わたしの羊を飼いなさい」 ペトロの手紙Ⅰ・Ⅱ

第3課 王の系統を引く祭司

■聖なる国民
・クリスチャンは、「選ばれた民、王の系統を引く祭司、聖なる国民、神のものとなった民」です。ペテロは、旧約聖書が古代イスラエルを指すために用いている用語を、新約聖書の教会に適用しています。クリスチャンは、神によって召された「霊的イスラエル」です。(第一ペテロ2:9参照)

■クリスチャンとしての二つの義務
①否定的義務:「悪意、偽り、偽善、ねたみ、悪口」を捨て去ることです。
②肯定的義務:「霊的栄養の源である神の言葉」、つまり聖書を求める生活をすることです。
私たちが愛し、仕えるべき神のご品性とご性質は、聖書に啓示されたイエス・キリストの中に最もあらわれています。ですから、聖書をよく学ぶ必要があります。(第一ペテロ2:1~3参照)

■生きた石
・ペテロの主張の要点は、「イエス様は拒絶され、十字架にかけられ、殺害されましたが、実は、神の霊的な家の隅のかしら石として、神によって選ばれた方であった」という点です。神の教会は、イエス・キリストという「生きた石」の上に築かれ、イエス様を愛し、従う者たちによって構成される「生きた神殿」です。(第一ペテロ2:4~8参照)

■契約
・旧約聖書に記されている神と神の民との特別な関係は、「契約」(両者を拘束する履行すべき契約)によって結びついていました。(創世記17:1~4、出エジプト記2:24、24:3~8、出19:1~24:8参照)しかし、契約上の約束は無条件ではありませんでした。E.G.ホワイトは次のように言っています。「主は、もし彼らが主の要求を忠実に守るなら、すべての収穫物において、あるいは従事しているすべての仕事において彼らを祝福する、と契約されたのである」(『教会への証』第2巻P.574英文)。「服従」の大切さがわかります。

■王の系統を引く祭司
・出エジプト記19:3~6を読んでください。ここには、十字架の何千年も前に明らかにされた福音のメッセ-ジがあります。神はご自分の民を贖い、彼らを罪と罪の縄目から救い、それから彼らに、ご自分と世界の前で特別な契約の民として神を愛し、神に従いなさい、と命じておられます。
古代イスラエルに与えられていた聖なる使命は、「イエス・キリストの十字架のみわざ」によって、「霊的イスラエル」であるクリスチャンへと引き継がれ、すべての国民へと拡大して行ったのです。

■召された目的
・ペテロは言います。「あなたがたを暗闇の中から驚くべき光の中へと招き入れてくださった方の力ある業を、あなたがたが広く伝えるためなのです」(第一ペテロ2:9)。クリスチャンが召され、選ばれたのは、この目的のためです。クリスチャンは、神に対する体験や知識、また神がキリストによってこの世のために成し遂げてくださったことを、ほかの人に伝えるために召されています。聖書において、「聖なる」という言葉は、礼拝のために分離することを通常意味します。ですから、「聖なる」民であるクリスチャンは、聖書の価値観に従って、この世から分離する存在です。クリスチャンがそうするとき、寒い夜、暖炉の火の周りに隣人を呼び寄せるような働きをしているのです。クリスチャンは、その存在感によって、人々を引き寄せ、人々をイエス様に導く者でありたいと思います。そのためには、自分が先ず、イエス様としっかりつながり、心を愛で満たしていただいて、また、心を澄ませることによって、太陽の放つ光を綺麗に反射する『月』のような存在になることです。そのような器としていただけるよう、お祈りいたしましょう。