第4課 城美 崇光

2017年 第2期  「わたしの羊を飼いなさい」 ペトロの手紙Ⅰ・Ⅱ

第4課 社会的関係

 ペトロの手紙は、キリスト者が社会と共存する時に起こりうる問題について、キリスト者の模範であるイエス様のように、父なる神様に任せるように勧めています。「『正しくお裁きになる方にお任せになりました。』(Ⅰペトロ2:23)」ここには、職場における人間関係、家族、多くの問題を抱えた現代社会に生きるキリスト者への大きな助けがあります。

今週のポイント
1.教会と国家
 ペトロは法治国家のなかでキリスト者として生活することを考える前に、一国民として生活する必要があると言っています。そして、国の指導者によって立てられた法律を守り従うことをペトロは勧めています。外国に行ったことがある方はよく感じられることだと思いますが、さまざまな悲しいニュースが聞かれる日本であっても、多くの面において、まだまだ安全であるということです。私が生活した事のある南米のある国は、住んでいる同じ町で、一日一件殺人事件がある程治安が悪いところでした。仮に、キリスト者の精神と異なる国の決定であっても、可能な限りその決定に従い、地の塩、世の光として、社会に証を立てられる教会でありたいと願います。

2.妻と夫
 聖書を信じない夫を妻は無言の行いで信仰に導くようにペトロは勧めています。ある信者の方は、一時の間(ご主人の仕事の関係で)教会に来ることが出来なかったそうです。「今は、教会に毎週出席させて頂いています」と証をしてくださいました。このことは、夫と妻の関係において、どちらがクリスチャンであっても、キリスト者として生きることの魅力を行いによって示す必要があるということではないでしょうか。1節では、未信者と結婚しているクリスチャンの妻の場合を扱っていますが、両者がクリスチャンである場合であっても、行いと発する言葉をもって、互いの神様への思いを支え合うことが出来ることをあらためて確認できると思います。

3.キリスト教と社会秩序
「1.教会と国家」において、キリスト者は率先して国の法律に従い、国民の義務を忠実に果たすことで、出来る限り、模範的な市民になる必要があると述べました。それと同時に、私たちが忘れてならないのは、罪の世に生きているということです。人間の組織は不完全であり、罪深いことはペトロの時代も現代も変わりません。その中にあって、キリスト者の生活の規範は、聖書であるということです。私たちは、一国民として、政治に関わります。(選挙投票は日本国民の義務です。)しかし、倫理、道徳的問題は、聖書に基づきます。
人間の法律が聖書と対立するとき、キリスト者は聖書に従うべきです。たとえそれがどんな結果になろうとも。

ディスカッションのテーマ
・理想には程遠い政治的状況のなかにあっても、クリスチャンが可能な限り善良な市民であろうとすることは、なぜ重要なのですか?
・聖書に従うべき状況に置かれたとき、キリスト者同士がなすべきことを聖書から再確認してください。