第3課 青年用:松本 裕喜

2017年 第3期  「ガラテヤの信徒への手紙における福音」

福音の一致

今週のポイント
①教会において一致は重要です。それは、キリストを信じる信仰によって誰でもどんな人でも救われるという福音の理解における一致です。これが人によって違ってくると色々と問題が起きてきますが、当時の教会には福音の理解に違いがあったので教会が分裂する危険がありました。

②この当時の教会の問題は、特定のユダヤ人クリスチャンたちが、異邦人でも割礼を受けないと救われないと信じていたことです。それは、キリストに対する信仰で救われると教えていたパウロの教えとは正反対のものでした。

③福音は一つです。すなわち、神の恵みによりキリストを信じる信仰によって救われます。しかし、伝え方は伝える対象によって様々です。(ガイドではこれを「多様性の中の一致」という言葉を使って説明しています。)

④ペトロは使徒10章で、神は全ての人を分け隔てなく愛し救われることを学んだはずでした。しかし後になって、異邦人を分け隔てる行動をとりました(ガラテヤ2:12)。このことは他のユダヤ人にも同じ行動をとらせる結果になってしまいました。「もし教会がペトロのようなその場限りの二面的な生き方をしていったら、『律法を重んじるクリスチャン(ユダヤ人)も律法を知らないクリスチャン(異邦人)も、勝手に別々の生き方をし、生きて働く神に導かれる一つの教会、キリストを頭とする一つの体としての教会は、最初から陽の目を見ない暗夜行路になっていた』ことでしょう」(副読本29頁)。

⑤教会は、ユダヤ人も異邦人も全ての人が神の恵みによって救われると信じていたのに、ペトロの行動によってそれが損なわれる危険を生み出し、教会が分裂しかねない状況になりました。(それをパウロは面と向かってペトロを非難しました。)

用語解説
①異邦人=ユダヤ人以外の外国人のこと。当時ユダヤ人たちは、自分たちは神から選ばれた特別な民だと自負していたので(実際そうだったかもしれないがユダヤ人の歴史は神への反逆の歴史でもある)ユダヤ人以外の国民は救われないと信じていました。
②割礼=男子の性器の包皮の一部を切除すること。創世記17:9-14には、神の永遠の契約として、男子が生まれてから8日目に割礼を行うべきであると書かれています。旧約聖書では、私たちの自己信頼を剥ぎ取り、神に忠実に信頼することをあらわしています。

ディスカッションのためのテーマ
①おそらく今日、割礼は問題ではないでしょう。しかし、私たちは教会として、この問題に類似したどのようなことに苦労していますか(月曜日の質問より)。
②自分自身の生活の中に、どんな偽善を見出しますか。もっと重要なことですが、あなたはいかにそれに気づき、いかにそれを根絶できますか(水曜日の質問より)。