第8課 青年用:平本 光

2017年 第3期 「ガラテヤの信徒への手紙における福音」

第8課 奴隷から相続人へ

今週のポイント
① パウロはキリストを信じる者は、何かを守ることで救われるという考え方ではなく、キリストを信じる信仰によってあらゆる権利と特権を持つものとして行動するようにすすめています。厳しく秩序正しい生活を守ることで何かしている安心がありますが、心は満たされません。キリストによる救いについての真理を通して心からの自由と希望を持てることを学んでいきます。

② キリストによって罪から救われたことを受け入れることは、私たちと律法との関係を変化させます。パウロは律法による生き方は何が良いことか悪いことかを学ぶ未成年の状態ですが、キリストを信じるとき神の成人した「息子たち」になります。パウロはバプテスマを、私たちの人生をキリストに結び付ける根本的な決断としています。

③ パウロは私たちと神との関係を息子や財産を相続人との関係についてたとえ、未成年でいることは奴隷の状態と変わらないことを説明しています。キリストを知る前は未成年の状態で、律法という養育係から父なる神が私たちに与えようとしている財産をどのように管理していくかを学んでいます。そしてキリストを信じて歩み始めるときに、律法によって教えられていたことをキリストを信じる者としてどのように守っていくかを成人した者として判断していくようになります。キリストではなく律法や何かを守ることによって人の生活を規制することは成人した人がいつまでも未成年のように甘え、責任を放棄していると教えています。

④ ユダヤ人はキリストが来るのは、すべてのユダヤ人がすべての律法を守ることができたときだと信じていました。しかしそれでは永遠にキリストは来ないでしょう。神はお定めになったときに私たちを罪から救うためにキリストをお遣わしになりました。特別な方としてではなく私たちと同じ人間として来られたキリストは最初の人アダムのために全ての人が失った神様との関係を回復するため全ての人の代表として十字架の死によってすべての律法を守ることのできない私たちを罪から救い出して下さり、信じる者はその救いを受けられることを学びます。

⑤ 養子の特権として里親の本当の子になる・衣食住が保証される・決して勘当されない・奴隷の身分に落とされない・生みの親には取り返せない・相続権が確立している、という特権があります。

⑥ キリストを信じた時から神の家族に加えられているのですが、ユダヤ人のクリスチャンは神と正しく歩みたいと思うなら、信仰の実なら自律法を守ることを付け加えなければならないと主張していました。パウロはそれでは新たに奴隷になるだけであり、逆戻りしているだけだと教えています。キリストによって救われたから、感謝してキリストについて聖書から学び、感謝して祈ります。キリストが再臨のとき迎えに来てくださるから、聖書通りの生き方や安息日を選んで守っているのです。

ディスカッションのためのテーマ
① 相手を見て行いが足りないと感じることがありますか。また行うことや行わせることで安心してしまわないように気を付けていることがありますか。