第3課 聴覚しょうがい者用:武田 将弥

2018年第2期「終末時代の備えーイエスに会う準備をする」

第3課          イエスとヨハネの黙示録          武田 将弥 

1、今週のテーマ
聖書には「旧約聖書」と「新約聖書」があり、互いに深く関係しあっています。新約聖書を読んでみると、イエス様が語られたお話や、パウロの残した手紙の中には、いくつも旧約聖書の出来事や聖句が登場するからです。同じようにヨハネの黙示録を読んでみると、旧約聖書のダニエル書を思い出させる部分が特に多く登場します。イエス様のご再臨を待ち望むアドベンチストである私たちは、ヨハネの黙示録を深く研究するために、ダニエル書も同時に勉強します。その方がより深く理解を進められるからです。
聖書はイエス・キリストを指し示すものですが、ヨハネの黙示録は、終わりの時代に主が自分の民を救うため、どのようになさってくださるかを教えてくれています。今週は終わりの時代に起こる出来事を、黙示録に示されているイエス様を通して学んでいきます。

2、黙示録の構造(日)
ダニエル書と黙示録には歴史的な部分と、終わりの時代に関する部分が登場しますが、驚くべきことにこれらは将来に起こる出来事を、前もって書かれたものです。これらの聖書研究をした経験がある方は、ダニエル書に登場するネブカドネザル王が見た不思議な銅像の夢や、黙示録のヨハネが見た恐ろしい獣たちの意味と説明が、歴史的にその通りになっていることに驚いたと思います。そもそも聖書は神様から与えられたものですし、聖書の真実性を知って信じることの出来た人は、聖書に書かれている未来の預言は、これから実現してくるのだろうなと簡単に思うことが出来るのです。
読者の皆さんもきっと感じておられると思いますが、世の中は聖書の預言通りにどんどん状態が悪化しています。まるでサタンがこの地上を支配しているように感じるかもしれません。しかしどんなに苦しくてひどい状態になったとしても「最後に正義(神)は勝つ!」という、力強い励ましを神様は聖書を通して約束してくれています。全宇宙の支配である神様がそうなると断言しておられるのですから、絶対にそうなります。
 罪には「繰り返す」という運動法則が働きます。歴史に目を向けると、人間は同じような過ちを繰り返していることが分かります。ですから罪人である限りは、どうしても繰り返し罪を犯してしまう可能性を常に持ち続けているのです。繰り返さないためにはどうしたら良いのか?それは罪から離れること…つまり「悔い改め」が必要なのです。

3、イエスの描写(月)
黙示録には様々な象徴を用いて、イエス様の役割や働きを説明しています。たとえば「巻物を受け取る小羊」「白馬の騎手」などが登場しますが、これらはすべて同じ人物である「イエス様」を指し示しています。これらの描写が示してしていることを大雑把に説明すると「ご自分の血(命)によって罪を解放し、命を与えられる」「死を経験されたが復活して今も生きておられ、陰府の鍵を握っておられる」「天上の父から偉大なる権能を任せられ、全てを正しく裁いて世界を治める」お方であるということです。黙示録のイエス様を調べていくと、やがて神の栄光に満ちた天使たちと共に、再びこの地上にやって来て、ご自分の民に相応しい者たちを迎え入れるために再臨なさることが分かります。

4、黙示録における聖所という主題(火)
黙示録には他にも「聖所」を用いてイエス様のことを説明しています。ユダヤ人の聖所は、人の罪を代わりに受けた動物の犠牲を捧げる場所でした。そして神様と人間が交わりを持つことが出来る仲介の役目も果たしておりました。まさに聖所のもつ働きや役割は、イエス・キリストのお働きそのものです。ちなみに犠牲の動物を捧げる場所は聖所の中庭にある祭壇です。そこで動物が殺された後に祭司は、聖所の第一の部屋へと入っていきました。これをイエス様の動向に置き換えて見てみると、昇天後のイエス様が天の聖所でどうなさっているのか様子が分かってきます。イエス様は天に帰られた後すぐに、開かれた門を通って天の神殿の第一の部屋に入り、祭司の働きを始められました。天と地のどちらの聖所にも、第一の部屋と「至聖所」と呼ばれる第二の部屋があります。大祭司(イエス様)が奥の部屋である至聖所に入ると、ついに聖所での働きは終わりを迎えます。

5、黙示録の中のキリストその1(水)、黙示録の中のキリストその2(木)
黙示録には色々な象徴や描写、様々な生き物や人物が登場するので、難しくてとっつきにくいと感じるかもしれません。しかし黙示録はとても大事な内容なので、研究せずにそのままにしておくには、あまりにも勿体ないです。なぜなら黙示録は聖書のエンディングにあたる部分ですから、イエス様がこの世界の終わりに、我々人間に対してなさる、救いのみ業による計画の結末が見えてくるからです。面白い映画やドラマを見始めたのに、最後の一番大事な結論の部分を見ないで終わる人はあまりいないと思います。ドラマや小説は作り話ですが、聖書の内容は我々の住む現実世界に起こる将来の出来事ですから、知らなきゃ損する内容なのです。黙示録によるとサタンの攻撃は増々激しくなり、世界はどんどん荒廃していき、人は神様の方につくか、それ以外(サタン)の方につくかに分けられていきます。そして神様の道を選んだ忠実なるクリスチャンたちは、未だかつて経験したことのないような苦しみを味わいますが、最終的には神様と信じる者たちの勝利に終わり、イエス様が正しく治めてくださる新しい世の中が始まることが預言されています。
神様はいつも人に希望を与えます。どれだけ多くの人がイエス・キリストによって励まされてきたことでしょうか。イエス様が救い主と呼ばれる所以は、人の持つあらゆる悩みや苦しみ、死ですらも消し去ってしまうお方だからです。主は「わたしは死と陰府の鍵を持っている」と宣言しました。実際に地上で活動なさっておられた時に、数えきれない人々の病を癒し、死者を復活させ、虚しさや悲しみを覚える人たちに神(命)の道を伝えて人生には意味があることを思い起こさせました。イエス様は誘惑に負けたアダム(人間)とは違い、サタンに完全なる勝利をされ、再び神様と人を和解させてくださるのです。

6、さらなる研究(金)
黙示録1:1~3によると、この黙示録は天上の父から発せられた伝言です。まずイエス・キリストに伝えられ、天使を通してヨハネ(人間)に与えられたのです。そして聖書を通して私たちに伝えられました。神様からの尊いバトンを自分の所で止めてはいけません。必ず次の人にそのバトン(イエス様という福音)を渡すことが求められています。今から数千年も昔のダニエルの時代には、まだその時ではないと言われましたが、今はもう終わりの時が迫っているからです。イエス様の言葉を守る者は幸いなのだと伝えましょう。