第4課 青年用:下地 英樹

2018年3期「使徒言行録ー福音の勝利」

第4課            最初の教会指導者たち            下地 英樹
 
● 今週のポイント
① ペンテコステ以降、イエス・キリストを信じる人が増え、その中にはギリシア語を話すユダヤ人(ギリシア・ローマ世界で生まれたユダヤ人で、今はエルサレムに住んでいる人)もいました。彼らはアラム語(当時ユダヤで話されていた言語)をよく知らず、文化的にも宗教的にも違うため、しばしば問題が生じていました。

② その問題を解決するために、使徒達は7人の執事を任命しました。現代の執事職とは少し異なり、彼らは最初の教会指導者でした。その中の一人がステファノという人物でした。

③ 執事を任命することによって、使徒達は「祈りと御言葉の奉仕」に専念することができ、執事達が「食事の世話」などのもてなし(デイ・サービス)を行いました。

④ 執事達は、教会の働きに従事するだけでなく、効果的なあかしも行い、その結果、福音は広まり続け、信者の数は増え続けました。

⑤ ステファノは、恵みと力とに満ち、民衆の間でめざましい不思議としるしを行っていました。その結果、彼に対する偽りの証人がたてられて、逮捕されました。そして、最高法院による裁判が行われました。

⑥ ステファノは、偽りの証人にたいする弁明を求められたとき、訴えに反論したり、自分の信仰を擁護したりしませんでした。その代わりに、古代の預言者たちと同じように、神様との契約を思い起こさせ、その契約を違反した結果、どのような事になるのかについて話しました。

⑦ ステファノは、イエス・キリストに対する信仰ゆえに殺された最初の信者でした。その処刑に関わっていたのがサウロ(パウロ)でした。

⑧ ステファノの死後、エルサレムの信者たちに対する大迫害が起こり、彼らは世界中に散らされていきました。こうして、イエス・キリストの「聖霊があなたがたに降るとき、あなたがたは力を受け、エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となるであろう」との御言葉が実現したのでした。

⑨ ステファノの死後、救いのご計画がユダヤから全世界へと移行していくことは、ダニエル書9章24節〜27節に預言されていました。これ以降、神の宗教は、エルサレムや神殿やその儀礼を中心としてものではなくなりました。

● ディスカッションのためのテーマ
① 初代教会における「執事」の働きは、どのようなものでしたか?
② 初代教会が直面した危険性とは何ですか?(金曜日参照)
③ ステファノの説教を通して、イスラエル人の歴史(旧約聖書)はどのように語られているでしょうか?(使徒言行録7:1~60を読んでみて下さい。)