第1課 安河内アキラ

2018年第3期「使徒言行録ー福音の勝利」

第1課            あなたがたはわたしの証人となる            7月7日

暗唱聖句
「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる」使徒言行録1:8
                                           
今週の聖句   使徒言行録1:6~8、ルカ24:25、ルカ24:44~48、使徒言行録1:9~26、箴言16:33
                                           
今週の研究
このような背景の中で、“霊”の約束が登場します。この章では、イエスが天に戻られた様子や、初代教会がいかに五旬祭に備えたかも説明されています。

序言:これら二つの書巻(ルカによる福音書、使徒言行録)で新約聖書の27%を占めており、1人の著者としては、最も多い文章量です。パウロは、コロサイの信徒への手紙の中でルカのことを、異邦人の「共に働く者」、「割礼を受けた者」ではない者、と呼んでいます(コロ4:7~14)。つまりルカは、ただ1人、ユダヤ人でない新約聖書の書巻の著者なのです。
このことが、彼の主題の一つである「救済の普遍性」を説明しているように思えます。神は分け隔てをなさいません。教会は、人種、社会階級、性別に関係なく(使徒1:8、2:21、39、40、3:25、10:28、34、35)、すべての人にあかしをするために召されています。偏見や都合によって、そうしないことは、福音 をゆがめることであり、神の言葉の最も基本的な真理に反します。私たちはみな、キリスト・イエスの内に見いだされる救いを必要とする罪人であり、神の前では同じなのです。従って、ルカの中心的主人公が「異邦人のための使徒」(ロマ11:13)パウロであることは、偶然ではありません(使徒言行録の3分の2は、パウロのために割かれています)。

日曜日:しかし、西暦1世紀のユダヤ人たちのメシア待望には、それが一面的であるという問題がありました。政治的解放をもたらすであろう王なるメシアへの期待が、苦しんで死ぬであろうメシアという考えを覆い隠したのです。
 当初、弟子たちも、この王なるメシアへの期待を抱いていました。彼らは、イエスがメシアであると信じ(マタ16:16、20)、彼が王座に着かれるとき、だれがその両脇に座るのだろうかということについて、時折言い争いました(マコ10:35~37、ルカ9:46)。イエスが、御自分を待ち受ける運命について何度も警告されたにもかかわらず、弟子たちは、彼の言葉の意味がどうしても理解できませんでした。それゆえ、イエスが死なれたとき、彼らは戸惑い、落胆したのです。「わたしたちは、あの方こそイスラエルを解放してくださると望みをかけていました」(ルカ24:21)と、彼ら自身が言っています。

水曜日:使徒言行録1:7、8の返事の中で、イエスは時や時期に関して何も約束をなさっていません。しかし、彼の言葉の裏に潜む自然な意味は、“霊”がおいでになり、弟子たちが彼らの使命を果たしたなら、主はすぐに戻って来られる、というものでした(マタ24:14も参照)。天使たちの言葉も(使徒1:11)、神の国がいつやって来るのかという質問に答えていませんが、彼らの言葉は、あたかもそれがすぐにやって来るかのように理解できます。なぜ弟子たちが「大喜びでエルサレムに帰(った)」(ルカ24:52)のかを、このことが説明しているようです。思いがけない時にイエスが再臨なさるという約束は、宣教に対するさらなる励ましを弟子たちに与えるはずのものであ り、終わりは間近だという意味に受け取られました。使徒言行録におけるさらなる展開は、この考えをはっきり示しています。
                                           

木曜日:使徒言行録1:23~26を読んでください。彼らがマティアを選ぶために用いた方法は、奇妙に思えるかもしれませんが、くじを引くことは、長い歴史を持つ意思決定の方法でした(例えば、レビ16:5~10、民26:55)。加えて、この選出は、見知らぬ人を選ぶのではなく、同等の資格を持ち、すでに認められていた2人の間でのものでした。信者たちも、その結果が神の御旨を反映することを信じつつ、神に祈りました(箴16:33と比較)。その決定に異議が申し立てられたという証拠はありません。五旬祭以降は、“霊”の直接的な導きのお陰で、くじを引くことはもはや不要になりました(使徒5:3、11:15~18、13:2、16:6~9)。
                                           

 今週は、使徒言行録を学びます。序言に著者ルカについて書かれています。新約聖書の27%をルカが書いていること、また彼がユダヤ人以外に唯一の聖書を書いた人物であること、これは気づいていませんでしたね。ルカはパウロの第二次伝道旅行の途中から同行しています。パウロの働きを助けて、またその間に彼から聞いたことなどもまとめて使徒言行録をまとめたのでしょう。
 また木曜日の引用文には、欠員が出てしまった12使徒にマティアを選出する場面について書かれています。彼はくじで選出されましたが、どのようなくじを使ったかは書かれていません。けれどもそれ以降、聖書の中にくじを使ったという記録はありません。そのあとは聖霊の導きを受けてと今期の著者の先生は、その実例を挙げて説明をしてくださっています。
 今期の学びを始めたばかりですが、今期は聖書の言葉を引用しながら、わたしたちが気づいていないことが数多く教えられています。今期はそのような発見がたくさんある聖書研究ガイドなのではないでしょうか。そこも楽しみにして学んで行きます。