第6課 青年用:平本 光

2018年3期「使徒言行録ー福音の勝利」

第6課              ペトロの伝道              平本 光

●今週のポイント
① イエス・キリストを通して救われるのはユダヤ人だけだと、当時のキリストを信じる人々は思っていました。ですから異邦人がキリストに従い、主の家族となるということは大きなことでした。神は、12弟子の中で もっとも影響力のあるペトロを用いて、異邦人の改宗に対する教会の抵抗を無くそうとされていることを学びます。
② 中風の人とタビタ(ドルカス)が奇跡によって命を救われます。ペトロが素晴らしい能力があるのではなく彼を通して働かれる神に目を向けるように教えられています。神に目を向けるのに聖書の学びは有益です。奇跡や驚くような出来事は人々の関心を引きますが、人々は刺激を求めてさらに大きなことを求めるようになります。私たちの信仰の土台を奇跡を行う人に向けるのではなく、キリストに置くためにみ言葉を学びましょう。
③ ペトロは幻を通して、神のつくられた人を偏った考えで見ないように教えられています。それは福音がどのような人々にも届き受け入れられるものだからです。ペトロも他のユダヤ人と同じように救われるためにはキリストを自分の救い主と受け入れることが必要だが、キリストに救われるためにはユダヤ教に改宗しなければならないと信じていました。しかし、そうではなく、すべての人にこの福音は届くものであることを教えています。
④ コルネリウスの家でペトロがイエス・キリストの福音を分かち合っていたとき、聖霊の賜物として異言をコルネリウスの一家が語りました。キリストを信じ回心したときに異言を語るようになったという記事は、新約聖書の他の箇所にはありません。神は分け隔てなさらず、救いをユダヤ人にも異邦人にも平等に与えられることを目に見える形で示しています。
⑤ アンティオキアの教会は迫害によって散らされていったキリストを信じる人々が、あきらめることなく人々に宣べ伝えた結果として、多くの異邦人をキリストへと回心させていきました。初めて「クリスチャン」という呼び名が与えられたのは、異邦人で福音を信じた救われた人に対してでした(使徒言行録11:26)。
⑥ ヘロデ・アグリッパはイエスが生まれたときに殺そうとしたヘロデ大王の孫で、ローマにおける不祥事によって立場を悪くしていましたが、そのときの皇帝や周りの人々にうまく気に入られることによってユダヤを治める立場を得た人でした。ですから、キリストを信じるものを処刑することで人気を得ようとしていたのです。ヤコブが処刑され、ペトロも捕まりましたが、神は、ペトロを慕う兄弟姉妹の祈りに答えて、このときはペトロが救われています。熱心な祈りをもって希望を捨てず歩むことを教えています。

●用語解説
① 「清くないもの」…ユダヤの指導者は神への礼拝を妨げる付き合いによる汚れと教えていた
② 「クリスチャン」…キリストを受け入れたものという普遍的な呼称

●ディスカッションのためのテーマ
① 偏見を持たないで伝道するためにどのような工夫ができますか。