第2課 聴覚しょうがい者用:眞田 治

2018年第4期「キリストにおける一致ー他者と調和しつつ生きる」

第2課              不一致の原因               眞田 治

(ルビ付きの原稿はPDFよりご覧になれます)

1.安息日の午後(10月6日)
 旧約聖書に登場する預言者たちが言っていることは、「神さまはこう言われる」、「神さまに従いなさい」です。神さまの御言葉に聞き従うことで、イスラエルの民は大いに祝福されるはずでした。そして周囲の人々にも祝福が分け与えられることが、神さまの計画でした。けれどもイスラエルの人々は神さまから離れ、ひとりひとりがバラバラの生き方をしてしまったのです。

2.日曜日(10月7日)
 イスラエルの人々が神さまから何度も何度も離れても、神さまはあきらめることなく人々に言葉を伝え、神さまに立ち帰るように言われました。
 旧約聖書の申命記28章1節には、「神さまの戒め、きょう与えるこの戒めに従えば、神さまはあなたがたを、世界中で一番すばらしい国民としてくださいます」と書かれています。申命記は、モーセの遺言です。モーセは自分が生きている間に、一番たいせつなことを人々に伝えたかったのですね。
 預言者エレミヤも、多くの人々が神さまを無視していた時代に、神さまに立ち帰るようにと伝えました。
 人々に対する神さまの願いは、貧しさではなく繁栄でした。分裂ではなく一致でした。病気ではなく健康でした。神さまが用意してくださっている繁栄や一致や健康をいただくためには、神さまに従わなければならなかったのです。

3.月曜日(10月8日)
 旧約聖書の士師記は、神さまによって選ばれたリーダーたちの記録です。しかし、どういう人がリーダーになっても、人々はそのリーダーの言うことに聞き従おうとしませんでした。士師記21章25節には、「当時のイスラエルには王がなく、各人が正しいと思うことを気ままに行なっていた」と書いてあります。神さまから教えていただいた正しさではなく、各人が自分勝手に正しいと思うことをしていたのです。だから、一致できません。みんなが一致できなければ物事が順調には進まず、繁栄できません。食べたいものを食べて飲みたいものを飲んでばかりいたら体にも悪く、健康を損なうことになります。
 イスラエルの人々が神さまから離れて、神さまからの祝福を受け取ることができないので、まだ神さまを信じていない周囲の人々は、神さまについて間違ったイメージを持ってしまいました。神さまは繁栄させないとか一致させないとか、神さまが病気を作ったとかいう間違いです。でも本当は、神さまは正しい御方であり、間違っていたのは人々でした。神さまが選んだリーダーの言うことに人々が従わなかったからです。

4.火曜日(10月9日)
 人間が神さまからの言葉に従わなかった結果、国が分裂してしまったことも旧約聖書には書いてあります。
 列王記に登場するレハブアムという王さまは、国民に重い労働をさせることを人々の前で発表し、それが原因で、それまで一致していた国が南王国と北王国とに分かれることになったのです。
 ある助言者たちは、やさしく国民に接するようにレハブアム王さまにアドバイスしました。それは神さまから計画に沿ったアドバイスでした。しかし別の助言者たちは、もっと厳しく国民を支配するように王さまにアドバイスしました。こちらは、神さまの計画には合っていません。神さまの計画に従っていないアドバイスを王さまは選んだので、一致ではなく分裂が国に起こってしまったのです。

5.水曜日(10月10日)
 日曜日・月曜日・火曜日のところは旧約聖書に基づいていましたが、水曜日・木曜日のところは新約聖書に基づいて考えます。
 パウロは、コリント教会に仲間割れがあることを知らされました。だからパウロは、コリントの教会に手紙を書いたのです。コリント教会への第一の手紙1章10節には、「愛する皆さん、私は主イエス・キリストの御名によってお願いします。仲間同士の争いはやめなさい。教会の中で仲間割れなどしないよう、真の一致を保ってください。同じ考え、同じ目的で結ばれて、ひとつの心になってほしいのです」と書いてあります。
では、パウロが書いている「同じ考え、同じ目的」とは、一体なんでしょう。それは、イエス・キリストを信じることです。しかも十字架につけられたキリストを知ることです。私たちはみんな十字架のキリストによって救われているという信仰が一致していなければ、クリスチャンは一致できないのです。だから私たちは、イエス・キリストのことをもっと知りたいと思います。

6.木曜日(10月11日)
 クリスチャンが一致するためには十字架のキリストを知らなければならないのでしたね。パウロが弟子のテモテに宛てた手紙には、クリスチャンの信仰を強めるための2つの大切なことが書いてあります。
 1つめは、テモテへの第2の手紙2章15節で「聖書が教えていること、聖書が意味することを学びなさい」です。聖書の中心は、イエス・キリストです。聖書を正しく学ぶことで、キリストを正しく知ることができるようになります。
 2つめは、テモテへの第2の手紙2章16節で「俗悪で無益な議論を避けなさい」です。聖書の真理だけがクリスチャンに信心深さと一致を与えるのですから、それ以外のことばかり話題になることは、教会の一致のために役に立ちません。
 私たちの教会でも、間違った教えによって仲間割れが起きないために、どうすれば良いでしょうか。どうすれば、神さまから与えられている正しい信仰を守ることができるでしょうか。

 神さまの言葉である聖書を正しく理解して従おうとすることが、クリスチャンの分裂を防いで、まだ神さまを信じていいない人々に神さまのことを知ってもらうためにも役立ちます。