第4課 聴覚しょうがい者用:武田 将弥

2018年第3期「使徒言行録ー福音の勝利」

第4課            最初の教会指導者たち            武田 将弥 

(※ルビ付きの原稿はPDFからご覧ください)

1.『今週のテーマ』
 ペンテコステ(五旬祭)という、畑で取れた収穫の恵みを感謝するお祭りがあります。イエス様の十字架が終わった後にこのお祭りがあったのですが、この時に聖霊の力が注がれて、多くの人たちがバプテスマを受けるという出来事が起こりました。その時にクリスチャンとなったほとんどの人が「外国育ちのユダヤ人」でした。この人達は外国で生まれ育っているので、あまりユダヤ人の厳しいしきたりにはこだわらないタイプでした。
 現代では「英語」が世界の共通語になっていますが、今から2000年前は「ギリシャ語」が世界の共通語です。神様はギリシャ語を話し、古いしきたりにこだわらない柔軟な信者を用いて、広い世界へと伝道を進められたのです。

2.『7人の任命(日)』『ステファノの働き(月)』
 多くの人がバプテスマを受けたので仲間が増えたのは良いのですが、人が増えてくるとトラブルも増えてくるものです。やはり彼らの間でもケンカのようなものが始まってしまいました。それは神様の働きをサタンが邪魔しているからでした。
 使徒たちはこの問題を解決するために、評判が良くて信仰の厚い7人の男性を選んで、責任のある特別な仕事を任せることにしました。これが今の教会でいう「執事」にあたる働きです。しかし執事とは単なるお世話係ではなく、教会員指導者たちでした。困っている人を支えながら、神様の教えを伝えて仲間たちを指導していたのです。
 特にステファノは聖霊の祝福を強く受けていたので、知恵と言葉に力がみなぎっていましたが、それは神様が応援してくれている証拠でした。ステファノは神様への感謝と気持ちに応えるために、自分の経験した神の証や奇跡によって、多くの人を伝道していました。しかしこのステファノたちの生き方や伝道は、多くの人をクリスチャンにしましたが、それに反対する人たちも出てくることとなり、ついには訴えられてしまいます。

3.『最高法院の前で(火)』『天の法廷におけるイエス(水)』
 言いがかりをつけられたステファノですが、聖書の使徒言行録7章によると、訴えられたステファノはみんなの前で、聖書の長い歴史の説明のような話をしています。神様に対していつも反抗的だった先祖たちの話をして、集まっていた皆に、自分が神様とサタンのどちら側の人間になっているか気付いてほしかったのです。
 使徒7:51~53では集まった人たちに対して「あなた方の先祖はサタンの側ではないか」と言いました。ステファノはこう言ったことで皆を怒らせたので、殺されることになりましたが、ステファノは死を恐れずに、自分がイエス様の側に立っていることを証明しました。
 結局ステファノは怒り狂った人達によって石を投げつけられて殺されますが、彼が死ぬ間際に言った言葉と行動に注目してください。ステファノは自分に石を投げつけてくる者たちのために「主よ、この罪を彼らに負わせないでください(使徒7:60)」と許しを祈っています。キリストのゆえに殺されることを受け入れているのです。
 このステファノの姿は、イエス・キリストの姿と重なります。十字架で息を引き取る前にイエス様も「彼らの罪をお許しください」と、罪人のために祈ってくれたのです。
ちなみにステファノが殺される時、サウロ(後のパウロ)も近くにいましたが、石を投げる者たちの着物を預かっていたということなので、サウロは石を投げた者たちのリーダーであったということです。サウロは神様に愛されている無実のステファノを殺してしまいましたが、神様はステファノの祈りを聞いてくださり、後にサウロは悔い改めてパウロとして、ステファノの分まで一生懸命に伝道することになります。
 イエス様が「あなたの敵を愛しなさい」と言われたことを、ステファノは実行したのです。すると信じられないような奇跡が結果として起こったということは本当に素晴らしいことです。神様の言葉に素直に従い祈る…ここに伝道のヒントがあるのかもしれません。

4.『福音の広まり(木)』『さらなる研究(金)』
 ステファノが殉教者となってから、エルサレムでの迫害の勢いが強くなりましたが、それがきっかけとなって多くの信徒が世界へと広がっていきました。迫害から逃れた信徒たちはそれぞれの土地で神様のことを述べ伝えたので、結果的には伝道が広がっていったのです。迫害はサタンの仕業かもしれませんが、神様はサタンのやり方を逆手に取って、ご自分の計画を成し遂げられました。

金曜日の話し合いのための質問①を読みましょう。
 私たちは神様の素晴らしさを知っています。人間のことを物凄く愛していて、救いたいと思っておられます。そして困っていることがあれば助けて下さるということも知っています。しかし世の中には、まだまだ本当の神様のことを知らない人が多いのです。
 せっかく私たちは神様が素晴らしいことを知っているのですから、自分たちだけで満足するのではなく、家族や友達などに教えてあげてください。それが伝道であり神様が喜ばれること、実行して欲しいことなのです。