第5課 青年用:平本 光

2018年4期「キリストにおける一致ー他者と調和しつつ生きる」

第5課           初代教会における一致の体験          平本 光

● 今週のポイント 
① イエスは十字架の死を経験した後に復活され、40日を弟子たちと過ごし、天に昇られました。残された弟子たちは、自分たちでイエス・キリストを伝えるために一致していきました。今週は弟子たちの一致の方法から学びます。
② 弟子たちは心を一つにして10日間祈りました。なぜ祈ったのか、それはイエスが弟子たちの働きを放置するのではなく、助けを与える聖霊を遣わすという約束のためでした。ただ祈ったのではなく、心から自分の罪を告白して「聖霊の神様、私のもとに来てください」と真剣に祈ったのでした。聖霊を受けるために心から罪を告白して祈ることの大切さを教えています。
③ 五旬祭に参加するために各国から集まったユダヤ人は自分の国の言葉で話す弟子たちに驚きます。バベルの塔のときに神がバラバラにされた言葉の壁が、取り払われます。みんなが言葉の壁を越えてイエスに関する共通の知識を得ることができる経験が記されています。
④ 交わりを持つとは、頻繁に礼拝の中心地であるエルサレムや個人のお宅で集会を持って一緒に食事をし、共に祈るという親密な生活をしていたことを示しています。親密な関係をもって礼拝に参加するので、お互いのために祈り、み言葉を通して励まし合うその姿は、周囲の人々にもクリスチャンの交わりは快いものであると見られていました。
⑤ 交わりの一致を通して自然に生じたものの一つに助け合いがありました。自分の持ち物から人を助けるために分け合うというのは強制されたものではなく自然にお互いへの愛から出てきています。しかし、一方では共同体の利益を無視して私的な利益を求める貪欲の罪の中にいる人もいました。十戒の第十条は心の中に隠されているものへの戒めで、貪欲や利己心といった悪い行為の根っこにある自己中心の考えを注意するものです。貪欲の罪は連帯感や兄弟愛を破壊することを教えています。
⑥ 初代教会における一致の要素は、祈りや礼拝、み言葉の学びが共通の目標を明らかにしてお互いが神様を中心とした交わりをしてきたことによって育てられたことを学びます。

● 用語解説
① 「シナイ山での律法授与」…モーセがシナイ山で受け取った十戒のこと

● ディスカッションのためのテーマ
① 同じ言語を話す者同士にも一致を阻む言葉(表現)の壁があります。相手に伝えるためにどのように説明すると分かりやすいでしょうか。
② お互いがギスギスした教会生活をしないためには、何をするとよい交わりになるでしょうか。

● 補足・コメント
弟子たちの一致は「日々、礼拝する態度ですべてのことにあたっており、お互いに尊敬し、愛し合う生活を送っていたので、福音を分かち合うことが自然となされ、日常生活そのものになっていた」ことが良い結果を生んでいます。(副読本42頁)