第1課 聴覚しょうがい者用:寺内 三一

2019年第1期「ヨハネの黙示録ーイエス・キリストの働きを知る」

第1課            パトモスからの福音              寺内 三一

1.はじめに:パトモスからの良き知らせ(福音)
 ヨハネの黙示録はイエス・キリストの12弟子の使徒ヨハネが書きました。彼はイエスの救いの福音(良き知らせ)を忠実に伝えたので捕らえられ、囚人としてエーゲ海のパトモス島に流されました。黙示録は、苦しみの中にある高齢の使徒ヨハネを励ますために天から与えられました。また、ヨハネ以後のすべての教会に、神を信じるすべての人たちに、現在の私たちに与えられました。
黙示録には、昇天後のイエスが天でどのように働いておられるのか、また、イエスが再び戻って来られる再臨について、私たちがやがて行く素晴らしい天国について、教会の歴史と神を信じる者が再臨をどのように待つのがよいのかが書かれています。また、善と悪(神とサタン)の大争闘の始まりからその終わりと、サタンに勝利する方法、神がいつも共にいて下さって導き支えて下さる信仰者への励ましと勝利が書かれています。黙示録は聖書の最後の書で、聖書全体をまとめたものです。黙示録を理解すればするほど、私たちは、イエスの働きを知ることが出来て、慰めと励ましを受けて、天国の希望と確信は増していきます。

2.今週のテーマ(安息日)
 今週のテキストは、黙示録の序章(1:1-1:8)で、七つの教会への手紙の序文と挨拶です。
ダニエル書や黙示録などの聖書の預言は、神の愛と救いを信じ受け入れているご自分の民に対する神の愛の配慮をあらわしています。それは暗い所に輝くともし火のようです。人生をどう歩んだらよいかという道を示してくれる道しるべのともし火です(詩篇119篇105節)。また心が温められ力が湧き出る愛の火です。愛の神はご自分の民(我が子)を放っておかれません。「世の終わりまでいつも共にいる」と約束されたイエスはいつも約束どおり私たちと共にいて下さいます。クリスチャンは一人ぼっちではありません。1:3に、黙示録を朗読する人と聞く人と、その教えを守る人は幸いな人となり神から祝福を受けるとあります。イエスが山上の説教の最後に「私のこれらの言葉を聞いて行う者は皆、岩の上に自分の家を建てた人に似ている。雨が降り、川があふれ、風が吹いてその家を襲っても倒れなかった。岩を土台としていたからである。」(マタイ福音書7:24、25)。イエスの言葉を聞き続け、行い続けていくことで、人生の嵐や苦しみ、信仰生活の試みに勝利させていただけることは感謝です。神は祈り求める者には、行う力も与えて下さるのです。

3.書巻名(日曜日)
 黙示録の書巻名は「イエス・キリストの黙示」です。「黙示」は「啓示」と同じ言葉です。イエス・キリストの黙示は、イエス・キリストの啓示です。それは、「イエスから」の(イエスによる)啓示です。また、「イエスについて」の啓示でもあります。イエスご自身がご自分のことを私たちに伝えて下さったのです。「聖書はわたしについて証しをするものだ」(ヨハネ福音書 5:39)とあるように、聖書の主人公はイエスです。黙示録の主人公もイエスです。黙示録は、イエスの昇天後の天での働きを示しています。イエスは、天にある真の聖所で私たちの真の大祭司として働いておられます。私たちは、今イエスが私たちのために何をしておられるか、これから何をして下さるかという大切なイエスの働きを黙示録で知ることができます。黙示録は、このようなイエスの働きが書かれているので、四つの福音書に続く5番目の福音書と言えます。この第5の福音書である黙示録に信仰の目を向けてイエスから祝福を受けましょう。

4.この書巻の目的(月曜日)
 1:1に「この黙示は、すぐにも起こるはずのことを・・伝えた」とあります。黙示録の書かれた目的は、未来の出来事を示すことです。たとえ未来がどのようであっても、神が将来の出来事の主導権を握っておられることと、神が私たちと共にいて下さって私たちを必ず守り導いて下さることを保証しています。そして、神を信じる私たちに「今現在を自分はどう生きたよいのか、また未来にどう備えるか」の二つを教えてくれます。黙示録によって、私たち(人間)が、「どこから来て~今どこにいて~やがてどこへ行くのか」という疑問が解決していくことで、落ち着いた生き方、正しい生き方ができるのではないでしょうか。

5.黙示録の象徴的な言葉(火曜日)
 幻により示された象徴的な表現をヨハネは忠実に記録しました。聖書を読む場合は、文字どおりに解釈することが大切ですが、黙示録を読む時は、その聖句が文字どおりの意味をはっきりと示さない限りは、象徴的に解釈する必要があります。黙示録は、そのほとんどが旧約聖書から引用されたものです。1世紀の当時の黙示録を読んだ人たちは、旧約聖書を知っていたので、黙示録の象徴の多くを理解したのではないでしょうか。黙示録の象徴を理解するためには、旧約聖書に注意を払う事が大切です。(表紙の獅子と羊の象徴は?)

6.父・子・聖霊の神(水曜日)
 1:4、5は、手紙の挨拶の形式で書かれています。送り手(書き手)は使徒ヨハネです。受け手(読み手)はアジア州にある七つの教会です。「七」は聖書の完全数なので、黙示録は当時の七つの教会だけではなく、歴史上のあらゆる時代の教会(教会員)に書かれたと考えられます。黙示録を書いたのはヨハネですが、本当の著者はヨハネに書かせた「今おられ、かつておられ、やがて来られる方」である永遠に存在しておられる父なる神です。また「七つの霊」とあるように聖霊の神様です。さらに「忠実な証人、死人の中から最初に生まれた者、地上の諸王の支配者」であるイエス・キリストです。黙示録の著者は、三位一体の神なのです。神はいつも一体となって昔も今も一致協力して働いておられます。今週、三位一体の神はあなたに何をして下さいましたか?

7.黙示録の要旨(木曜日)
 今週のテキストの黙示録の序章(1:1-8)の結論の部分の7節8節には、黙示録の最も大切なメッセージである「イエスの再臨(来臨)」が書かれています。イエスが「戻ってくる」という再臨は、ここだけではなく、黙示録の結論の部分(最後)の22章の7節、12節、20節に三度も書かて、間違いのない重要なこととして繰り返されています。新約聖書だけでも、イエスの再臨の約束は300回以上書かれています。キリストが来られるのは「然り、アーメン」(1:7)とあるように確実なのです。キリストが再臨されなければ、すべてがむなしくなるのです。「霊と心と体の救いといやし、本当の救いの喜び」は完成しないのです。エデンの祝福は回復されないのです。

8.金曜日:
 黙示録を理解すればするほど、私たちは慰められ、希望と励ましと現在を生きる力とエネルギーが与えられます。「黙示録に書かれているすべての象徴の意味を説明できないからと言って……無益だと思ってはならない。……真理を受けるために心を開いている人たちは、その教えを理解できるようになり……祝福される」とあります。すぐに、すべてが理解できないとだめだと欲張らないで、神の導きを信じて、一段一段理解の階段を上っていきたいと思います。「耳のある者は……聞くがよい」と七つの教会のすべてに勧められているように、“霊の言葉である聖書の言葉を理解する霊の耳、心の耳、魂の耳、信仰の耳”を傾けて、祈りつつ、聞きつつ、守りつつ、約束の信仰の祝福を受けていきたいと思います。「黙示録を学び続けて良かった。信じ続けて、祈り続けて良かった」と思えるような時を皆さんと共にこれから過ごしていきましょう。